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『口内炎』は何故できる?原因と改善・予防方法を教えます!

『食事をするだけで痛い・・・』『お腹は空いてるから食べたい。でも痛い・・・』『水を飲むだけでも痛い・・・』
口内炎ができると、会話をするだけでも痛みが走る。痛みで食事も楽しめないなど、憂鬱な日々を過ごすことになります。

この記事では、そんな厄介な口内炎の原因や、早く治す方法、予防方法などをまとめました。

口内炎は大きく分けて3種類

口内炎は、口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症の総称で、大きく分けて3種類あります。

アフタ性口内炎

最も多いのがこのタイプの口内炎です。
アフタ性口内炎は、円形や楕円形の白っぽい潰瘍(かいよう)が出来ます。

※潰瘍(かいよう)
潰瘍というのは皮膚や粘膜の一部が傷つき、えぐれてしまうことを言います。

口の中に、円形や楕円形で、少し窪んだ白い口内炎ができたら、アフタ性口内炎の可能性が高いです。
最も多いタイプの口内炎ですので、みなさんも口内炎といえばこの口内炎のことを思い浮かべるのではないでしょうか?

刺激がない状態で常に痛むという事はありませんが、物理的な刺激を受けると、強い痛みを感じます。

通常は、特に治療をしなくても1週間か、遅くても2週間以内には回復に向かいます。
どうしても痛い場合は、薬局でも市販薬が販売されていますので、市販薬を使うのも良いと思います。

発生する場所はさまざまで、口の中のどこにでもできる可能性があります。
頬の内側や、唇、舌、歯ぐきなどにできることもあります。
また、一度に2~3個まとめて発生することもあります。

アフタ性口内炎の原因はハッキリとわかっていない!?

最も多く見られるアフタ性口内炎ですが、実は原因はハッキリわかっていません。
睡眠不足や疲れ、ストレスなどによる免疫力の低下、栄養不足、特にビタミンB2とB6の不足などが原因であると考えられています。

予防のために

アフタ性口内炎の予防のためには、バランスの良い食事と、十分な睡眠が必要です。

食事は、特にビタミンB2とB6を多く摂るようにしましょう。
ビタミンB2は、脂質の代謝に関わる補酵素として働きます。

ビタミンB2が多く含まれている食品としては、豚レバーや、魚や卵、牛乳などの乳製品、ほうれん草などの緑黄色野菜、納豆に多く含まれています。

ビタミンB6は、アミノ酸の再合成を手助けする補酵素として働きます。
ビタミンB6が多く含まれている食品は、ヒレ肉やささみなどの脂の少ない肉類や、カツオや、まぐろ、鮭などの赤身の魚、
バナナや、さつまいも、赤パプリカ、玄米ごはん等にも多く含まれています。

しっかりと食べて、寝ることがストレス解消にもつながります。
もし、ストレスの原因がわかっている場合は、可能な限りストレスの原因を遠ざけてみます。
例えば、ストレスの原因が職場のことであれば、昼休みに職場をはなれて、一人でランチに行ってみるなど、
少しの時間、少しの距離でもよいので物理的にも精神的にも遠ざけてみるようにしましょう。

カタル性口内炎

アフタ性口内炎が少し窪んだ白い口内炎であるのに対し、
カタル性口内炎では、口の粘膜が赤く腫れたり、水ぶくれが出来たりなどで、境界がわかりづらいです。
すぐに、水ぶくれがつぶれて潰瘍になりますが、十分に治癒するまでは痛み続けます。
症状としては、痛みの他に唾液の増加や発熱感をともなう場合や、味覚を感じにくくなる場合などもあります。

通常は、特に治療をしなくても1~2週間ほどで自然に回復に向かいます。

カタル性口内炎の原因

カタル性口内炎は、物理的な刺激によって起こる口内炎です。
頬やくちびるの内側を噛んでしまったりなどの怪我や、熱湯や食べ物などによるやけど、入れ歯や歯列矯正の装置の接触などによる刺激によって起こります。

予防のために

まずは物理的な刺激をなくすことが大切です。
入れ歯や矯正装置が原因になっている場合は、先生に相談して原因となっている刺激を和らげて頂く必要があります。

細菌の繁殖を抑えるために、毎日の歯磨きなどでお口の中を清潔に保っておくことも大切になります。

また、アフタ性口内炎と同じように、疲れやストレスによる免疫力の低下、栄養不足(ビタミンB2やB6など)が不足しているところに、物理的な刺激が加わることで、カタル性口内炎が起こりやすくなることもありますので、ビタミンB群を多く取れるような、バランスの良い食事と十分な睡眠を取るようにしてください。

ヘルペス性口内炎

ヘルペス性口内炎は基本的には『子供のかかる病気』です。
単純ヘルペスウイルスⅠ型に初めて感染した際に起こります。
単純ヘルペスウイルスⅠ型は大人になることには多くの人が保有するウイルスです。

ヘルペス性口内炎の症状としては、小さい潰瘍(かいよう)が出来てかなりの痛みを伴います。
また、38~40℃ほどの高熱が2~5日ほど続きます。
発熱が出てから数日後に歯肉が腫れてきて、ちょっとした刺激で出血します。
口の周りに水ぶくれができることもあります。

痛みが強く食べたがらない事が多いので、プリンやゼリー、アイスクリーム、豆腐や冷ましたおじやなど柔らかくて、刺激の少ないものを与えてください。
どうしても食べれない場合は、刺激の少ない水分だけでもしっかりと取るようにしましょう。
ジュースや酸っぱいものなどは刺激で痛みを増すことがあるので、なるべく与えないほうが良いです。

痛みは1週間前後、症状自体は1~2週間ほどで回復に向かいます。

ヘルペス性口内炎の原因

単純ヘルペスウイルスⅠ型に初めて感染した際に起こります。
単純ヘルペスウイルスⅠ型は、日本人(成人)の約90%の人が持つウイルスで、1度感染すると体内から無くなることは無いため、
ウイルスを持つ人(ご両親やきょうだい)との接触感染または飛沫感染によって起こります。

お母さんからの移行抗体がなくなる生後6ヶ月から3歳までの乳幼児にかかることが多いです。

ヘルペス性口内炎の対応

ヘルペス性ウイルスは内服薬が処方されますので小児科を受診しましょう。
また、唾液などで感染しますので、食器などは別にした方が良いでしょう。
タオルなども別にしたほうが良いです。

まとめ

・口内炎は、疲れや睡眠不足、ストレス、栄養不足(主にビタミンB2、B6)によって起こりやすくなります。

・通常は、治療をしなくても1~2週間ほどで回復に向かいます。

・薬局には口内炎の市販薬があるため、痛みがひどい場合は市販薬を使用してみてください。

・乳幼児のかかるヘルペス性口内炎の場合は『小児科』を受診してください。

口内炎は、基本的には無治療で自然に回復に向かいます。
予防のためには、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレスケアが重要です。

また、もし口内炎が2週間以上治らないや、痛みが特に強い場合、38℃以上の発熱がある場合などは、他の病気である可能性がありますので、
病院を受診してみた方が良いかもしれません。

病院に行く際は、主に歯科や口腔外科ですが、
耳鼻咽喉科や内科、皮膚科で診てもらう事が出来ます。

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