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うつ病をかもしれないと思ったとき、いつ病院を受診するのが良いの?

うつ病をかもしれないと思ったとき、病院に行くタイミングはいつ?

1.うつ病とは

うつ病は、脳のエネルギーが低下した状態で、性格的な要因やストレス、過労などにより脳のエネルギーが欠乏することによって発症します。うつ病は心身のエネルギーを低下させ、色々な病気の原因になったり、病気を悪化させたり、最悪の場合自殺に至ってしまう可能性もある病気です。

うつ病にかかっても、早期発見・早期治療により多くの人は回復します。しかし、長く続くこともあり辛抱強く治療することが大事です。

また、うつ病の症状は多彩であり、心だけではなく体の症状があらわれる場合があります。治療では、それらの症状を取り除き、病気になる前の生活に戻っていくことを目指していきます。しかし、すべての症状を取りきらず、どれかを残したままにしてしまうと、うつ病が悪化する恐れもでてきます。うつ病は心と体の両方に目を向けて、治療を進めていくことが大切だと考えられています。

2.うつ病になるきっかけ

様々な生活体験がうつ病のきっかけになり、ストレスになりやすい体験や個人の性格や行動様式が相互に関係することにより、一部の人がうつ病になります。

代表的なものとして退職や家族との死別などの「喪失体験」です。自分の居場所や心のよりどころをなくしてしまうと、心のバランスを崩しやすくなります。一方、結婚や昇進など喜ばしいはずの出来事がストレスを生み、うつ病につながることもあります。

3.どのタイミングで病院を受診するの?

うつ病かなと思ったら、なるべく早めに病院やクリニックを受診することが大切です。うつ病の場合、「精神科」や「心療内科」、「メンタルクリニック」、「こころのクリニック」などで診察を受けることができます。これまで「精神科」や「心療内科」を受診したことがない人は不安に感じるかもしれませんが、風邪をひいたときにかかる内科とほとんど変わりません。しかし、予約制のところが多いので、あらかじめ電話をして問い合わせてみたほうが良いでしょう。また、初診時は問診票の記入に少し時間がかかりますので、予約時間よりも少し余裕をもって出かけることをおすすめします。

4.うつ病になったら気を付けたいこと

うつ病の治療の中でも、心と体を十分に休養させることはとても大切です。特に抑うつ状態の強い人にとっては、休養を取ることが非常に重要になります。なぜなら、フル回転で毎日を送ってきた人にとっていったんブレーキをかけることは、新たに自分のペースをつかむきっかけとなるからです。休養と薬物療法は車の車輪のような存在で、休養をとることによって薬物療法も本来の力を発揮できるといえます。

しかしながら、家事や育児に追われていたり、仕事を持っている人の中には、休むことに大きな抵抗を感じる人もいるでしょう。休養をマイナスイメージで捉える方は多いかもしれませんが、休養は治療の一環です。心と体をしっかり休めてうつ病治療に専念しましょう。

また、抑うつ症状の強い時期には静かな環境で安静を保つ必要がありますが、3食はなるべく決まった時間帯にとり、一定の睡眠時間を保つなど、生活リズムを乱さないように気をつけましょう。

気が向くときは、散歩などの軽い運動を始めてみるのも心身に良い影響をもたらします。回復への道のりに向けて少しずつ、やりたいと思うことを実行していきましょう。実行してみて「楽だった」と感じることが、次の回復へのステップへとつながる一歩になります。

5.うつ病の治療方法は

うつ病は脳の病気のため、治療しないと悪化して治りにくくなり、その後の社会生活に大きな悪影響を与える恐れがあるので、早期に治療を開始することが大切です。

十分な休養をとって心と体を休ませることはうつ病治療の第一歩です。職場や学校、家庭などで受けるストレスを軽減できるように、職場での配置転換や残業時間を短縮してもらったり、家事を分担して手伝ってもらったりと環境調整をしてもらいましょう。

うつ病の治療には休養や環境調整と合わせて薬による治療が欠かせません。人によって効果に違いはありますが、うつ病の治療薬は飲んですぐに効果が現れるものではなく、焦らず服薬を継続する必要があります。自分勝手に薬の量を増やしたり減らしたり中断したりすると、副作用が起きる可能性もあるため、必ず主治医の指示に従って服薬するようにしましょう。

他にも、うつ病の原因となったストレスを振り返り、対処法を学んで調子の良い状態をキープして、再発を防ぐ目的で行われるものに精神療法があります。なかでも認知行動療法は、なにか困った事にぶつかった時に起こりうる悲観的な物事の捉え方や考え方の癖を改善することで、マイナス思考がうつ状態を悪化させる悪循環を断ち切る方法を学ぶため、うつ病治療には適した精神療法と言えます。

6.まとめ

嫌なことや辛いことがあるとやる気が出ない、楽しくない、悲しくなることがあります。こうした気分の落ち込みは、誰もが日常的に経験するものですが、このような状態が2週間以上続いたり、日常生活に支障をきたすときは「うつ病」を疑って早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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